サイトライン

サイトライン”という言葉をご存じでしょうか?

本で紹介した

「ユニバーサル・デザイン バリアフリーへの問いかけ」 学芸出版社/発行 河内美彦/著 ISBN 4-7615-2258-5 \2000+税

の中でも詳しく紹介されています。(P69)

簡単にいうと、劇場や競技場などの観客席の車いす席の車いすの目線からステージ又はフィールドなどを結ぶ線のことです。

このラインが例えば観客がスタンディングしたりして遮られることを”サイトラインが確保されていない”(要するに前が見えないってこと)といいます。

因みに私が今まであちこち行って来た施設でサイトラインが確保されている施設はほとんどないです。

例としてUSJでの画像を挙げておきます。

最初はサイトラインが確保されていない車いすスペース

前の席の人の間からステージが見えてます。勿論スタンディングされれば全く前は見えない筈です。

次はサイトラインが確保されている車いすスペース

ご覧の様に前の席の人が手すりより遙か下に見えてます。これだと例えスタンディングされても大丈夫なんです。

(本当はもうちょっと手すりが低い方が車いすの目線から見やすいんですが。)

コンサートでスタンディングされて前が見える車いすスペースにはまだ出会えていないですし、ワールドカップが行われるビッグアイも又然り。

で、3月29日のTVのニュースを見ていたら、日韓ワールドカップ開催地バリアフリーチェック・プロジェクトチームによる、W杯競技場バリアフリーチェック報告の報道があり、”サイトライン”についても報道されていました。

日韓ワールドカップ開催地バリアフリーチェック・プロジェクトチーム

(主催 <日本−在日−韓国>ユースフォーラム・ジャパン、DPI(障害者インターナショナル)日本会議)

特定非営利活動法人 DPI日本会議 (Japan National Assembly of Disabled Peoples' International) http://homepage2.nifty.com/dpi-japan/

<日本−在日−韓国>ユースフォーラム・ジャパン http://youth-forum.soc.or.jp/

W杯競技場バリアフリーチェック報告 http://youth-forum.soc.or.jp/projects/barriche.html

大分スタジアム ビッグアイ チェック報告 http://youth-forum.soc.or.jp/projects/barriche/oita.html

上記で挙げたリンクをご参照下さい。特に大阪の長居陸上競技場の車いす席は通路の後方らしいので、前を人が通る隙間から観戦しなきゃいけないらしいです。マリンメッセ福岡(倉木麻衣コンサート) もそういうスペースが車いす用でした。悲しいのは、こういった不備は、当事者である障害者の方々にちょっと意見を聞けば、スタジアムを建設する前に必ず分かった筈なんです。欧米の事例をちょっと調べれば実態もすぐ判明した筈。あと数十日で、日本でW杯の車いす席で観戦する人の扱いが世界中に知られてしまうってことが現実なんですね。

2002/03/31(Sun)作成

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