障害者に迷惑な社会

障害者に迷惑な社会

松兼功 著 晶文社 ISBN4-7949-6178-2  1900円

著者は脳性麻痺による四肢機能障害。

日本障害者芸術文化協会副会長。財団法人たんぽぽの家、及び、わたぼうし文化基金理事。

とのこと。

この本は、私のようにまだまだ新米の障害者ではなく、生まれながらの筋金入りの障害者である著者のエッセイ集です。障害と共に生きてきた”たくましさ”を感じました。

3章の超福祉国家のスウェーデンでの話しは、そのあまりの日本との違いに考えさせられるものがあります。

 

さて、本の題名に注目。

サワグチが介助をお願いするとき、必ず、

「すみません、お願いします。」

と、言います。そこには常に

”障害を持ったこの身体が他人に迷惑をかけている。”

という気持ちがあるからです。しかし、スウェーデンでは、障害者がその障害ゆえにバリアーを感じる時、

”社会が障害者に迷惑をかけている”

のだといいます。超福祉国家のスウェーデンと、福祉貧国の日本とを比較するのはあまりに乱暴な話しだとは思いますが、

障害者に迷惑をかけない社会

をこれからの日本は目指していかないといけないのだと思います。

 

福祉は自ら勝ち取る物。待っていてもやってこない。アメリカ障害者法(ADA法)もそうやって出来たのだそうです。

といっても、サワグチには、こうやって自らの存在を多くの人々に知って貰うことによって、福祉に対する関心を少しでも持ってくれたらなあというのが、ささやかな”小さな勇気”なのです。

 

1999/09/15(Wed)作成

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