生きてるだけで、まるもうけ!

平成11年5月21日(金)熊本機能病院には、脊髄損傷になったばっかりの方々がいらっしゃいました。

私も数年前はこんなんだったんでしょうか?

 

事故や病気で突然脊髄損傷になった人は、ことの重大さに気づくとものすごい絶望感から抜け出せなくなる方もいらっしゃいます。麻痺が一過性じゃなく、不可逆性で、元に戻らないということを知らされた時、その事実を受け止め、尚かつ何をすべきかを認識しないといけなくなります。本人も大変ですが、家族も大変。本人同様、障害を受け容れるのは容易でなかったりします。

 

サワグチはかなり変な患者だったようです。

 

一番大きな違いは、

”脊髄損傷”というものが何であるかを知っていた。

ということなんじゃないかと思っています。

自分がどの程度の障害で、どこまで回復し、何が出来るようになるか。を、多分家族よりも理解していました。

 

もう一つあるとすると、

事故の前の状態を0(ゼロ)点とすると、障害後はマイナスと考えなければいけなくなりますが、死亡を0(ゼロ)点とすると、生きてるだけでプラスなんですね。これが、サワグチの障害に対する考え方です。

 

僕の好きな言葉は、明石屋さんまさんの「生きてるだけで、まるもうけ!」です。(関西弁で読んで下さい!)

 

生きてる、プラス1点。手が動く、プラス1点。物が食べれる、プラス1点。しゃべれる、プラス1点。ボールペンが握れた、(字が書ける)プラス1点。人工呼吸器が外れた(自力で呼吸できる)、プラス1点。

ここまでで計6点。この6点があれば、ベットから介助で乗せていただければ、電動車いすで移動可能だし、美味しい物も食べれる。誰とでもしゃべれる、パソコン通信も出来るし、手紙も書ける。本も読める。つまり、寝たきりにならずに済むんですね。

自分で起きあがれる、プラス1点。ベットから車いすに自力で移動出来る、プラス1点。車いすが自分でこげる、プラス1点。トランスファーボード(単なる板!)があれば車に乗れる、プラス1点。

合計10点。これで、ベットから自分で降りれて、車いすで母の車で外出出来るようになりました。

持続導尿から自己間欠導尿に、プラス1点。摘便で排便が自己管理出来た、プラス1点。飛行機に乗れた、プラス1点。ホテルに泊まれた、プラス1点。

合計14点。ある程度の宿泊の旅行が可能になりました。

トランスファーボード無しで車に乗れる、プラス1点。

車いすを自分で車に取り込めた、プラス1点。これで、母にトランスファーボードや車いすを持って貰わずに済むようになりました。(運転だけ頼めば良くなりました。)

車の運転が出来た、プラス1点。飛躍的にいける場所が増えました。母に運転を頼まなくても良くなりました。

前輪上げを覚えてある程度の段差が越えられた、プラス1点。さらにいける場所が増えました。

1人で生活出来るようになった、プラス1点。これで家族に負担をかけずに済みます。

高速道路の運転が出来た、プラス1点。大分県以外の、九州各県の多くに行けるようになりました。

アルコールが飲めるようになった、プラス1点。友人と一緒に酒を酌み交わせます。

仕事が貰えた、プラス1点。生活費が自分で稼げます。・・・・・等々。

 

ここまでで何点になったのかな?

そのうち100点越えるかもしれませんね(^_^)

今日もどうやったらポイントが増えるのか色々考えているサワグチなのでした。 

1999/05/24(Mon)

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