大分県脱出!

杖立温泉へ行ってきました。愛車にて自力で初めての大分県脱出です。

以前杖立温泉に行ったのは熊本機能病院入院中(杖立温泉鯉のぼり祭り:参照)でしたから、熊本県側からでした。(母につれていって貰った)杖立温泉は熊本と大分の県境にあり、熊本県側(小国町)なんです。

ここに行こうと思い立ったのは、TVで杖立温泉の鯉のぼり祭りが始まったのを紹介していたのを見て、何とか自力でいけないものかと。

地図で場所を確認。自宅から安全に且つ最短時間でいけるルートを探しました。熊本の山の中を愛車で行くにはいくつか問題がありました。

まず、サワグチには長距離運転の経験がないこと。カーブのきついアップダウンの多い山道はサワグチの身体にはきついこと。

腹筋背筋が効かないと、きついカーブでは身体が左右に振られます。きつい下り坂では身体が前のめりになります。ハンドルとアクセルレバーにしがみつくことになり、どんどん体力が奪われます。

トイレの問題。山の中ではなかなか車イス対応トイレがありません。車のなかで用を済まして、尿を外に捨てることも可能なんですが、出来るだけそういうことはしたくありません。同様に食事の問題。段差や階段があるとお食事所に入れない可能性があります。人様にご迷惑をかけて車イスを担いでいただくのは避けたいし。

杖立温泉までの距離を考えるとため息が出てしまうのですが、地図を見ていて気づきました。

高速道路なら、もしかしていけるんではないかと。

大分米良ICから天瀬高塚ICまで高速道路を利用すると、杖立温泉まで数十キロのところまでいけるのです。高速道路なら、きついカーブはないですし。SA(サービスエリア)PA(パーキングエリア)は基本的に車イス対応の筈。トイレと食事の問題もクリアー出来ます。

唯一の問題は、高速道路の運転に不安があること。愛車ラウム(フレンドマチック車)はステアリングがとっても軽い分ハンドルがぶれやすく、高速運転になると、ふらつきやすいのです。

最近、ホームページをきっかけにお知り合いになれたアクティブな障害者ドライバーのお話をお聞きしたりして、サワグチも「なんとかなるかも?」と少しチャレンジしたくなってきたところだったので、勇気を出して行ってみることにしたのでした。ゴールデンウイーク後半は渋滞に巻き込まれる可能性が高いので、決行はみどりの日に決定。あとは天気。毎日週間天気予報をみてはらはらしてました。ドライブ用にと中古シングルCDを詰め込んだMDディスクを何枚か作成。サワグチのラウムは3チェンジャーのMDデッキ装備(勿論オプション)なのです。いつも飲んでるウーロン茶を500mlのペットボトルに詰めて、朝起きると、導尿を済ませてさあ、出発。

しょっぱなから道を間違えてしまい、大分米良ICを通り越してしまって、大分光吉ICから高速道路にのる羽目に。予想に反して道はがらがら。今回はSA(サービスエリア)とPA(パーキングエリア)のバリアフリー度を調査することが目的でもあるので、早速別府湾SAに入ります。障害者用駐車場は完璧。一番トイレに近いところにありスロープ付き。トイレも完璧。自動販売機も車イス対応が多かった。とっても満足。

←きつめのスロープ

↓屋根付きの駐車場

別府湾SAを過ぎると、大分自動車道は一車線で尚かつ対面通行になります。今日は、強風波浪注意報が確か出てたみたいで、制限速度は70km/h。スピード出すのが怖いサワグチには好都合なんですが、周りは許してくれません。初期のスピルバーグ映画の「激突」みたいに、でっかいトラックに延々あおられるんです。一車線なのでどこにも逃げられず、といってスピードの出せないサワグチは、「こわいよ〜。たすけて〜。」といいながら次の水分PAに逃げ込んだのでした。導尿の時間なのでトイレに行こうと車を降りると、掃除のおばさんが「ここのスロープはきついから。」と車イスを押して下さいました。確かにちょっときつめのスロープですね。サワグチは大丈夫なんですが、ご好意に甘えてしまいました。ここの障害者用駐車場は屋根が付いてて、雨が降っても乗り降りの時に濡れずに済みます。

次の玖珠SAまでまたもあおられながら、トラックが追い越し車線でサワグチが登坂車線という普通と逆の状態で何とかたどり着きました。

ここの障害者用駐車場には先客がいたので、がらがらの普通のスペースに駐車しました。丁度車から降りてる時に先客が出て行かれて、「ごめんね、ここふさいでしまって。」と声をかけられました。(勿論車イス使用の方でした。)天瀬高塚ICで降りました。ここから杖立温泉まで27km。近道しようと入った道がえらい山道で、どっと疲れました。

杖立温泉に無事到着。このように車が川底まで直接入れます。

風も吹いてる。
天気も良い。

天気も良し。風も良し。入院中に母につれてきて貰った時のことを思い出しました。あの頃は車イスをひとこぎするのも一苦労でした。

予定より早くついてしまったので、前回食事をとった店ではまだ昼食の準備が出来てませんでした。おみやげにこんなものを見つけて買いました。

帰りがてら、最寄りのドライブインで山菜うどんを頂き、導尿を済まして。帰路へ。今度は一番広い道を通って天瀬高塚ICへ。玖珠SAで一服すると、一気に大分を目指します。「こんな感じなら高速を使って熊本までいけそう」「熊本機能病院までもしかして車で行けるかも。」と喜んだサワグチだったのですが、一挙に大分を目指したせいか、別府湾SAを過ぎた頃から、急に右腕が痺れて動かなくなってきました。やっぱりまだ高速道路を長時間運転するのはサワグチにはきつかったようです。大分米良ICを降りると、給油して、30分程休んで、腕の痺れがとれるのを確認してから、ゆっくり家に帰り着きました。

こうして、初めて一人で車を運転して大分県外に出るという往復270kmの一日が終わったのでした。

1999/04/29(Thu)作成

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